October 21, 2005

岩手方式 -多重債務処理-

 今日の日経新聞に、岩手県消費者信用生活協同組合の取り組みが紹介されていた。
 岩手信用生協では、多重債務者に低利で融資、多重債務者本人の借金体質改善を図りつつ、生活再建を後押しするという。
 多重債務を整理しようとするときに、債務を一本化、低利融資してくれる金融機関を確保することが重要であることはいうまでもないが、その金融機関を確保することは、割と難しい。その意味でもこの岩手信用生協の活動は注目されるべきだが、本当に注目されるべきは、この活動のもっと深いところにある。
 人が多重債務に陥ったときには、えてして、一人で悩み考え込み、その結果泥沼に陥るというパターンにはまりやすいが、その閉ざされた多重債務者の心を、家族・親類等との対話を岩手信用生協が取り持つことで、その生活再建を後押ししようという点がこの取り組みで一番注目されるべきポイントなのだろう。
 現に、日経新聞の記事によれば、岩手信用生協が04年に債務相談を受けた約5000件のうち、融資の実行件数は1000件弱であるという(大半の案件は家族等の支援・法的処理による解決を図ったという)。
 一部の議論としては、信用生協が消費者に金銭を貸し付けるということに対することへの批判もあるのだろうし、法的スキームを充実させることで解決すべき、多重債務者の再建は自己責任・本人まかせと割り切るのではなく、家族全体・地域社会全体の問題として、取り組むことの可能性・意義を見つめ直す必要があるのではないだろうか?

ビジネス未来人(NHK教育)

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April 14, 2005

ADRシンポジウム

来週になりますが、
平成17年4月20日(水)13:30~17:00
経団連ホール(千代田区大手町経団連会館14階)にて
「ADRの拡充と活性化に向けて」と題する公開シンポジウムが催されるようです。

内容は、
1 内堀宏達(法務省大臣官房司法法政部付検事)による
  「裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律」の概要説明
2 パネルディスカッション「ADRの拡充・活性化にむけて」
  パネラー 大貫雅晴(日本商事仲裁協会理事)
        佐成 実(東京ガス株式会社法務部法務室主席)
        日笠山繁樹(司法書士)
        藤田耕三(弁護士・元広島高裁長官)
        山本和彦(一橋大学教授)
        吉岡桂輔(弁護士)
  司 会  法務省担当官
                          (敬称略)

問い合わせ先は、社団法人商事法務研究会 研究調査部まで

案内が本日手元に届いたので、講義の都合上、参加できません。
誰か出席された方がいれば、詳細を教えてくださいませ。

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