私自身は、商法の専門家でもなければ、経済・経営の専門家でもありません(したがって、感想以上のことはいえない)ということを断った上でも、色々と書きたいことがあるので、書いてみました。
既に報道されてますように、ライブドアとフジテレビ(+ニッポン放送)との間に和解(?)が成立しました。
これで、約二ヶ月にわたるドロドロの争いに終止符が打たれたわけですが、
結局、ライブドアもフジテレビも痛み分けの模様。
で、結局この一連の騒動で何が残って(社会的意義)、誰が何を得たのかということが大事だと思うのですが、
フジ側には、当初の目的どおり、ニッポン放送を子会社化して、フジテレビを頂点としたグループ再編の目処が立ったということ。
ライブドア側としては、一連の「マネーゲーム」で約440億円の利益を得たということ。
社会としては、、、「?」なのが、問題であるわけです。
まあ、「現行制度の問題点・歪み」が浮き彫りにされたということは、プラス材料だとは思うのですが、おそらく日本において、TOBに対するイメージ、敵対的買収に対するイメージは、相当にマイナスになったのだと思うのです。日経の識者コメントにも書かれてましたが、当面の間、日本における企業買収は「救済型」しか成立しえないのではないかと。。。
この点では、この騒動の当事者の責任は相当に重たいと思うのです。
フジ側は、今後、TOB価格を上回る価格でLDから株を買い受けたことに対する説明責任をきちんと果たしていかなければならないでしょうし、ライブドア側は、脱法的な時間外取引(僕は今回の騒動において一番の問題はココだと思っていますが)にしても、「LDはグリーンメーラーである」と評価されても仕方のない今回の結論に対して、今後どう振る舞っていくのか?が「企業」として問われます。少なくともLDは、社長の堀江氏が一連の騒動の中で「会社は株主のもの」という商法の大原則を声高に主張してきたわけですから、自社の株主に対する責任の一つとして、(一連の騒動絡みで株の価値を相対的に希薄化させた責任の一つとして)今度LDがどう進んでいくのか?をきちんとしたビジョンで提示する必要があるように思います。
LDにとって、「yahooに追いつけ追い越せ!」は、目標としては当然なのです。が、そのためにと、打ち出してきた、「プロ野球参入」にしても、「地方競馬における馬券販売への参入」にしても、今回の「メディアとITの融合」にしても、「入りっぱなし」の感がぬぐえません。今の3つの事業で、一番間近に結果を求められているのは「馬券販売」だと思うのですが、これに関しては全く具体的な絵が見えてきていません。このブログをみている数少ない方の大半は、競馬などには全く興味はないでしょうし、たかがギャンブルと思われる方もいるのかもしれませんが、地方競馬へのLD参入に期待している(期待させられた)人、そこに今後の生活をかけている人(地方競馬の労働者)はたくさんいるのです。(ついでに言えば、LDが参入した競馬場は、今年度決算が赤字であれば「即廃止」が前提となっているところばかりです(よって、うがった見方をすれば、LDの競馬参入に対する熱意も疑われうる))。
話が完全にそれてしまいましたが、今回の騒動を通じても、結局LD側からは、「メディアとITの融合」についての具体的なビジョンは何も見えてこなかった気がします。一部週刊誌・夕刊紙などの報道では、フジの女子アナのブログをLDに作るというような案も出ているようですが、でもこれは「メディアとITの融合」ではなく、ただの「LDへの客引き」です。それが目的なら最初からそうだと言えば良いのに、と思うのですが、、、。無責任に大きな事を言って、周囲の人間(および社会)に無駄な期待を抱かせるのは、僕自身は大きな罪だと思います。僕自身が今のLD(堀江氏)をどうしても好きになれないのは、そのあたりが原因なのでしょう。
ともかく、社会やたくさんの人々の生活を散々引っかき回した上で残ったのが、仮に「女子アナブログだけ」では、ちょっと寂しすぎます(僕自身は、長期的展望として(少なくとも現状のままでは)フジはLDの株式を手放すだろうと思っています)。LD(とフジ)がこの融合について、どのようなビジョンを出してくるかは、今後も要注目です。
最後はまとまりがついてませんが、重要なのは、「『これで終わり』ではなくて、今後のLD(&フジ)の動向もきちんと注目すること」なんだということを強調して、あまりにも長くなったので、このあたりで。。。
で、結局、色んな事を差し引いた上で、この騒動で儲けたのは誰かといえば、リーマンと村上ファンドとSBI(北尾氏)だけでしょう。楽天は、発言が強烈すぎて、結局SBIに出し抜かれた格好です(もったいない)。
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